L-218 フランスアンティーク・手織りオービュッソン作品 Sold |
パリで見つけたオービュッソン作品です。 (オービュッソン織りはユネスコの世界遺産登録されています。) おそらく椅子の背面の張り替え用に織られた物。 ずっと出会いを求めていたオービュッソン。 シャトーの壁面を飾るアンティークタペストリーはそれはそれは見事でしたが、とても手が出せるお値段ではありませんでした。 日本では綴れ織りと呼ばれるそうですし、トルコのキリムやスウェーデンのフレミッシュ織りと似た手法です。 私はまずキリムやフレミッシュと出会ってその見事な技術に感動しましたが、オービュッソンをはじめて間近に見た時にはただただ驚愕でした。 シャトーオークションで壁面を飾るタペストリーの豊かな色彩と細かい糸替えによる絵画のような表情は息をのむほどでした。 それ以来、タペストリーは無理でもオービュッソン作品を手にしたいと願い続けていました。 でもなかなか出会いの機会はなかったです。 今回パリに行ってこの作品に出合いました。 1900年頃に作られた物です。 その目をみはる細かな糸の芸術。 花のラインをご覧ください。 いったいどうやってこの表情が出せるのでしょう。 細くゆったり曲がった植物の茎など全て糸を変えて織りで表現しているのです。 歪みがなくこの細かな織りを仕上げるのにどれほどの熟練が必要だったのでしょうか。 額装したり縁を付けてタペストリーとしてお楽しみください。 世界遺産登録をされたこの手織り手法、少しずつでも今後もご紹介できればと思っています。 語ると長くなりすぎるので今回はこのくらいで・・・。 麻糸にウールの色糸を織り込んで作られています。 ブレイクもなくとても良い状態です。 ごく小さなグレーのスポットがありますが、目立つものではありません。 アンティークとしては非常に良い状態です。 size 59cmX71p |